Q:最近口の奥の方が痛みます。歯医者にいったところ、親知らずが伸びてきて、健全な歯を押しているため痛むそうです。抜歯のため口腔外科を紹介してもらいました。抜歯って痛いと聞くので経験者の話を聞いてみたいです。
親知らずは10代~20代のうちに生えてきて、親がその歯が生えてきていることを知らない期間に生えてくるため「親知らず」と言われています。
親知らずを抜歯することに対しては「痛そう」「不安」といったネガティブなイメージがあると思います。
しかし抜歯は大人への登竜門としてとらえていただき、ポジティブなイメージで抜歯をしていただきたいです。
現在23歳の筆者がちょうど先日親知らずの抜歯をしてきたので、これから抜歯を控えている人は抜歯のプロセスを知り、その不安な期間を乗り越えることの手助けができれば良いなと思います。
私の場合、抜歯は以下の手順で行いました。1つずつ私の体験談をもとに抜歯プロセスを見ていきましょう!
歯医者へ相談
とある日の夜、突如として左奥歯が痛むようになりました。キリキリするような、ズキズキするような痛みです。
鏡で口の中を覗いてみましたが、特に異変なし。
とりあえず歯磨きを念入りに行い、歯間ブラシもキチンとかけて寝ることにしました。朝になれば痛みもなくなっているだろうと信じました。
しかし翌朝になってみても、奥歯の痛みはとまらず、むしろ悪化しているように感じました。
「これは虫歯かもな。早いうちに対処しておこう」と思いその日の仕事は休みをもらい歯医者へ行くことにしました。
口腔外科を紹介してもらう
歯医者へ行き、歯のレントゲン写真を撮ってもらった結果、「親知らずが出過ぎているのが原因」と言われたので、その場で口腔外科への招待状を出してもらいました。
歯医者での検診終わりにすぐ口腔外科へ予約をしました。
ここら辺の連携がしっかりしていたので、日をあけずに対処してもらえるのは歯が痛む私にとってはとてもありがたいものでした。
また、よくお世話になっていた歯医者からの紹介だったので、安心して口腔外科へ行くことができました。
口腔外科で検診
「予約時間帯の30分まえには来てください」と電話越しに言われていたので、約束通り予約時間の30分前に口腔外科へ到着。
問診表に今の状態を記入してすぐに先生のもとへと通してもらえました。
この日にやってもらったことは以下の3つのみ。
- レントゲン写真撮影
- 歯の状態確認
- 今後の方針確認
しっかりと今後の方針を説明してくれたおかげで抜歯に対する不安は少し和らぎました。
今後の方針を説明された際に、「将来的には右側の親知らずの上下両方とも抜く必要がある。1本ずつ間をあけて抜くのと、両方を一回で抜くのどちらが良いですか?」と聞かれました。
私は二度も抜歯経験をしたくはなかったので、両方を一回で抜く方を選びました。両方一気に抜くと腫れがひどくなる可能性がありますが、それよりも二度も同じ思いをすることの方が嫌でした。
そして抜歯を行う日時を決めて、この日は終了です。
病院などに行く際に毎度思うのですが、お医者さんが丁寧に対応しれくるのは本当に心強いですね!
抜歯
いよいよ抜歯の日がきました。
実は少し緊張して前日あまり眠れませんでした。
「いい大人が何を緊張しているのだ(笑)」と思う人もいるかとは思いますが、口の中にぽっかりと穴が開くことを考えるとなんだか緊張してきてしまうものです。
抜歯中のプロセスは以下の通りでした。
- 口の中の消毒
- 麻酔注射
- 下の歯の抜歯
- 上の歯の抜歯
- 傷口の縫合
- 口の中の消毒
「痛いのは嫌だ。痛いのは嫌だ。」と頭の中で唱えていたのがお医者さんに伝わったのか、麻酔が上手に効いていたのか、抜歯中はほとんど痛みを感じませんでした。
※麻酔注射をする際は、さすがにチクっとした痛みと歯茎に水分が注入される感覚はありました。
下の歯はすんなりと抜けたようですが、上の歯がなかなかしつこかったようで、途中トンカチ?のようなものでトントンされました。
何はともあれ、30分ほどで抜歯と縫合までしてもらい、無事終了。
麻酔が効いているので上手く話せない中、以下の通り手術後の注意説明を受けました。
- 手術後は寄り道をせずにまっすぐ帰宅して、自宅で休むように。
- 処置した日は強いうがいをしないように。
- 麻酔が切れて感覚が戻るまで飲食はしないように。
- 手術後1~2時間して麻酔がきれてくる頃に出血しやすくなる。出血がひどい場合は、ガーゼを丸めて20分程しっかり噛んで止血するように。
- 1週間の間飲食・喫煙・長湯・運動は控えるように。
- 抜糸するまで歯磨き粉は使用しないように。
- 患部を冷やしすぎないように。
- 処方された薬は指示通り服用するように。
手術のお礼を述べてから、薬局に薬をもらいに行きました。
薬をもらった後すぐに家へ帰ろうと思ったのですが、先ほど抜歯した歯を記念に持って帰ろうと思い、再度口腔外科に行ってお願いしました。
結果は「血のついたものなので医療廃棄物として処理します。持ち帰りはできません。」と言われてしまいました。そりゃそうですよね。
帰宅後、薬を飲むために温かいうどんを食べたのですが、とにかく食べづらかったです。というのも、口の左半分は使いたくないので右半分だけで食べたので、普段の2倍の時間を要して食事をしました。
日ごろ普通に食事がとれていることへのありがたさをしみじみと実感しました。
消毒
抜歯をした翌日、患部を消毒するために再度口腔外科へ。
「抜歯から2~3日間が一番痛むから、気を付けてね~」
と忠告を受けました。
幸いその2~3日間は連休だったので、人と話す機会は少なくてすみました。
1週間の地獄生活
2日~3日が一番痛む、と言われていた通りに歯が痛みました。
特に寝ている間は頭の方に血が上ってむくむせいなのか、奥歯がすごく痛み眠れない夜もありました。自分はその都度水を飲み、イソジンでうがいをしたりととにかく口の中を清潔に保つ行為でメンタルを保っていました。
3日が過ぎた後も痛みはあったのですがもはや慣れてきたのかなんとか堪えることができました。
日中は仕事のため、人と話す機会があったのですがそのたびに
「今親知らずを抜歯しているので、聞き取りずらいかもしれませんがご承知ください。」
と断りを入れていました。夜中とは違い、日中は以外にも普通に話せる程度の経度の痛みだけしか感じませんでした。
抜糸
地獄の1週間がたち、いよいよ抜糸を行います。(抜歯ではないですよ!)
糸をとる際には麻酔は使用せず、パパっと糸を切ってもらえました。痛みはないです。
特に問題なく傷口も綺麗に治っているらしいので、安心しました。
抜糸した当日から徐々に両側の歯で食事をし、翌日から歯磨き粉を使っての歯磨きを再開しました。
口の中がスッキリして大満足です。
状態確認①
抜糸から1週間の日にぽっかり空いた部分の状態確認をしてもらいました。
患部は問題なく治癒していましたが、親知らずを抜いた部分に食事のカスがたまっているため、注射器を水鉄砲のように使って、穴の中のカスを取り除いてもらいました。
今後も歯磨きするタイミングで穴のカスを取り除くために、注射器と針を購入。
鏡をみて水鉄砲掃除をするのですが、面白いぐらいにカスが出てきます。
状態確認②
状態確認①からさらに2週間後に最終確認をしてもらいました。
以上が親知らずの抜歯のプロセスになります。
冒頭にも述べましたが、抜歯は大人への登竜門としてとらえることで私は痛さを乗り越えてきました。
人それぞれ乗り越え方はあるとは思いますが、皆さんにとって親知らずを抜くプロセスが人生の何らかの意味あるものになることを祈ってます。
それではSee You Next Time!!
コメント