【体験談】バイオリンを10年間やっていた感想

エンタメ
Q:趣味としてバイオリンを始めてみたいのですが、大人になってからでも弾けるようになるものなんでしょうか?
Q:5歳になる子どもがおもちゃのピアノが好きで、何か音楽でも習わせてあげようかなと思ってます。本人なぜかピアノよりもバイオリンを習いたがっていてます。バイオリンって難しそうなイメージがあるのですが、実際のところどうなんでしょう?

大人になってからの趣味、又は子どもへの習い事の1つとしてバイオリンを始められる方がいらっしゃると思います。

実は私タツベイは5歳の頃から高校生になるまでの10年間バイオリンを習っていました。

なので、今回はバイオリンを演奏するにあたってのメリットとデメリットを紹介することで、バイオリンをこれから始めようとしている方の参考にしてもらえれば幸いです。

私が考えるバイオリンを習うことによるメリットとデメリットはそれぞれ以下の通りです。1つずつ説明していきます。

メリット①:音楽の楽しさを体感できる

音楽を聴くことは楽しいですが、音を自分で奏でることはもっと楽しいです。

音を奏でることは、その空間になかったものを自分で0から創るということになるので非常にクリエイティブでエキサイティングな行為です。

演奏する側の立場を経験することで音楽の奥深さを知ることもできるので、ただ聴くだけでもより深く感動できるようになります。

上記についてはバイオリンに限ることではないですが、バイオリンの楽しさについては以下の通りとなります。

・バイオリン独特の音色を堪能できる

・オーケストラなどの合奏がよくあるので、1人での演奏だけでなく皆での演奏も楽しめる

・ビブラートなどの微細な音の変化を生み出せる

特にビブラートは弦楽器でないとなかなか表現できない?ものであるかなとも思うので、テクニックを磨くとより楽しみが広がります。

メリット②:音感に強くなる

これは特に大人になってカラオケに行った時に感じます。

自分では普通に歌っているだけなのに周りの人から

「上手だね!」「音程が揃っているね」「絶対音感持ってる?」

などと言われてたりします。

バイオリンを10年もやっていると知らず知らずのうちに耳が良くなって、音感に強くなっていました。

カラオケで自信を持って歌えるだけでも、このメリットは素晴らしいですね。

メリット③:教養がある人と思われる

「バイオリン弾けます」

その一言で”教養がある人” ”育ちが良い人”という風に勝手に認識されます。

これは良くも悪くもですが、人から認められている感じがします。

特に社会人になってから多くの人がなぜか”育ちの良さ”を重視するようになってくるので、バイオリンをやっていてよかったなと思います。

メリット④:楽譜が読めるようになる

バイオリンに限らずですが、何かを演奏するにあたっては基本的には楽譜を読まなければいけません。

最初はオタマジャクシに見えるかもしれませんが、少しずつ感覚と論理を駆使して読めるようになってきます。

楽譜が読めるようになったおかげで、初めて聴いた曲も楽譜を読むことで演奏できるようになり、作曲も可能になります。自分の可能性の幅が広がりますね。

メリット⑤:左手(逆手)が器用になる

バイオリンは右利きの場合、右手で弓を扱い、左手で弦を押さえます。
つまり右手と左手それぞれ違う動作を同時にすることで音を奏でます。

慣れないうちは、どちらか一方にしか注意がいかなくぎこちない動作になってしまいますが、慣れるとスムーズに両方の手を器用に扱えるようになります。

順手は普段からよく使いますが、逆手をバイオリンのように繊細に扱うことは滅多にありません。弦を押さえる指が1mmずれるだけで音がずれてしますので非常に繊細な指のコントロールが必要になります。

私の場合、左手が器用になったおかげでPC操作や裁縫・料理などいった両手を感覚的に器用に扱う必要がある作業については他の人よりも上手にできるようになっていると実感しています。

メリット⑥:集中力が身に着く

バイオリンは1曲演奏するだけでもとても集中力が必要となります。なぜなら様々な部位・器官に神経を集中させる行為を数分間継続させる必要があるからです。必要な部位としては以下のように考えます。

  • 左手:バイオリンの弦を4本の指を駆使して押さえて、音程を決め、細かく揺らすことでビブラートを表現します。
  • 右手:弓を持ち弦を擦ることで、強弱・長さなどを意識しながら音を出します。
  • 視線:暗譜が出来ていない時期は必死に楽譜を読みながら演奏します。
  • :バイオリン本体が固定するために首を下に引き締めて、支えます。
  • :自分が奏でる音を聞き、表現したいものと一致しているか確認します。ピアノの伴奏がある場合は自分の音と共にピアノの音、テンポにも注意を払います。

まさにマルチタスクですね。バイオリンのレッスンはだいたい45分ほどだったのですが、毎回集中して挑んでいたのであっという間に感じていました。

そしてレッスン後はなんとも言えない達成感を感じます。

メリット⑦:向上心が身に着く

バイオリンの場合、ピアノと違い音程を上手に合わせるのにまず一苦労します。

左手の指先の感覚1つで音が全然違ってくるので、楽譜と耳をフルに活用して音程の一致を目指します。

音程がある程度整ってきたら、ビブラートや音の強弱・微妙なテンポの違いを認識して改善を測ります。

このように、1曲を完成させるだけでもパーフェクトというパーフェクトがなかなか存在しないのがバイオリンの特徴のように感じます。

簡単な曲を演奏できるようになったら、より難しい曲・表現が難しい曲をより上手に・よりエモーショナルに演奏することを求めていくようになるので、まさに終わりなき旅のようです。

いつしか「もっと、もっと」という向上心が芽生えてくることを実感するでしょう。

メリット⑧:音楽関係で繋がりができる

バイオリンは1人で演奏することもありますが、オーケストラのように大勢の人と一緒に演奏することも多々あります。

特にどこかしらのバイオリン教室などに参加している方は発表会の時などにその機会はあるでしょう。

小学生~60を過ぎた年配の方まで幅広い年齢層の方と接する機会ができ、音楽を通じて皆さんと心を通わすことができます。

これは今思うと非常に貴重な経験でした。

社会人になると、どうしても縦割りの構造になっている組織が多いのですが、合奏という手段をとって年齢に関係なく音楽を奏でることで本当の繋がりができます。

心と心を通わせる繋がりを求めるのならバイオリンなどの音楽で合奏をするのがオススメです。

デメリット①:お金がかかる

バイオリンを0から始めようとすると以下のような初期費用がかかります。

  • バイオリン:バイオリン本体と弓、ケースを含めて初心者では数万円のが相場でしょう。上級者になってくると50万円~100万円が妥当になってきます。
  • 松脂:音を出すために弓に塗るもの。500円~数千円のものが相場です。
  • 替えの弦:弦は突発的に切れるので、替えの弦を持ち歩くのが良いでしょう。1000円~3000円/本程度で買えます。
  • 譜面台:楽譜を目線の高さまで上げてくれるもので1000円程度で買えます。
  • 楽譜:演奏する曲によって変わりますが、耳コピしないのなら必須です。最近ではネットで公開されているものも多くあるでしょう。
  • レッスン代:最初は基礎を教わる意味で習うのが手っ取り早いです。1月のレッスン代は数万円したいします。
  • メトロノーム:テンポを整えるために使います。2000~3000円程度で買えます。
  • チューニング機:4本の弦の調弦をするために使います。慣れるまでは必須アイテムです。1000円以内で買えます。

バイオリン本体とレッスン代が高いですね。

ただ自分が好きなこと・やりたいことであれば安いと思えるのではないでしょうか?

デメリット②:綺麗な音が出るまで時間がかかる

弓をまっすぐに1本の弦の上をなぞることができれば音はでます。

しかし左手で自分が出したい音を綺麗に出せるようになるまではしばらく時間がかかります。

自分が始めた頃はキラキラ星を演奏することで、音を綺麗に出せるように練習しました。

デメリット③:和音を出す機会か少ない

基本的には単音で演奏していくので、ピアノやギターように和音・コードを鳴らす機会は少ないです。

なので一人だけで演奏する際は少し音がさみしいように感じることがあります。

デメリット④:バイオリン本体の扱いが難しい

バイオリンの本体は木で作られているので、激しく扱うと壊れてしまいます。

また弦は急激な温度変化があると緩まったり、張り詰めたりして音が変化してしまいます。

保管方法含めて扱いは非常に難しいです。

以上がバイオリンを習うことによるメリットとデメリットになります。

個人的にはデメリットよりもメリットの方が圧倒的に多いと思っているので、時間とお金に少し余裕がある方はぜひ始めてみてほしいです。

私も約8年間バイオリンとは疎遠でしたが、再開しようかなと考えています。

自分が好きな曲を好きな時に演奏して、機会があれば皆さんにシェアできたらいいですね。 それではSee You Next Time!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました