皆さん株式投資はしていますか?
超低金利時代において、自分が頑張って稼いだお金をただ銀行に預けているだけでは相対的に自分の資産は目減りしてしまっています。
だからこそ今株式投資をやる人が増えてきており、証券口座の開設数も増えています。
金融リテラシーが低いと言われてしまっている日本人は今、しっかりと金融知識を身に着けていく必要があります。

今回は株式投資を行う際に必要な指標を取り上げ、解説していきたいと思います。
実際に投資を行う際に全ての指標を見ることは求められませんが、少なくとも大切な指標を見つけてそれを根拠に株式投資を行うのは必要になってくるはずです。
株式投資を行う際に武器となる指標をしっかり学び、利益を得るためにもぜひ最後まで読んでみてください。
今回の投稿ではこんな疑問を解消することができます。
株式投資をするにあたって参考にできる指標はなんだろう?
信用取引ってどんな取引なんだろう?
今回は経済分析・財務分析・株価分析のうち、株価分析に特化して参考にできる指標を取り上げていきます。
株価分析
経済分析で景気の大きな波をつかみ、財務分析で企業の安全性・収益性・将来性を見分けることができたら最後は株価分析で対象の株価が現在割安なのか割高なのかを把握します。
PER
PER(株価収益率)=株価/1株当期純利益(EPS)
RERはPrice Earnings Rationの略です。
分母の1株当期純利益(EPS)は通常予想当期純利益が用いられます。
- 日経平均採用銘柄 PER:13倍
- 東証一部上場全銘柄PER:15倍
※2021年8月時点
PERが高い企業は投資先として人気の高い企業で株価が高くなりすぎていることを示しています。一方でPERが低い企業は収益が安定していれば安全性の高い企業ととらえることもできます。
- 【PERが高い企業】(2021年8月時点)
- イオン:120倍越え
- 資生堂:80倍越え
- 吉野ホールディングス:60倍越え
- 【PERが低い企業】(2021年8月時点)
- 日本郵船:2倍台
- 丸紅:6倍台
- 伊藤忠商事:9倍台
PBR
PBR(株価純資産倍率)=株価/1株純資産
PBRはPrice Book-value Rationの略です。
- PBR>1
- 株価の方が高い状態であり、企業が倒産した場合には損失を被る可能性がある。
- PBR<1
- 1株純資産の方が高い状態であり、企業が倒産した場合でも純資産が全て株主に還元された場合損失を被ることはない。
本書の著者はPBRが2倍を超える場合は割高と判断していますが、技術力がある会社や新興企業の場合などは例外と言えるでしょう。ちなみに東証1部上場企業2,000社のうちPBRが3倍を超えるのは約350社(17.5%)程度です。
EPS
EPS=当期純利益/発行済株式総数
EPSがEarnings Per Shareの略です。
1株あたりの当期純利益を表すので、EPSが高まればそれだけ収益率が高まったことを意味します。
以上3つが株価分析で必要な重要な指標になります。
株の購入タイミングは本書で繰り返し述べられていますが、「経済が滞り株価が下がりすぎている時でちょっと購入するのが怖いぐらいに感じるとき」です。
買うべきタイミングで買えるように日頃から分析を行っていくのが定石でしょう。
その他本書の中で記載されている有益なネタを箇条書きですがピックアップしてみました。
- 日本リスクを考慮して、海外売上比率を重視する
- 既存事業だけでなく、新規事業にもチャレンジしているかも考慮する
- 機関投資家は近々株価が上がりそうな株を購入するので、どうしても買われ過ぎる株が存在してしまう
- 景気が悪くなって最初にダメージを食らうのは製造業
- サービス業は不景気のダメージをすぐには受けないがじわじわとダメージをくらう業種
- 景気が良くなった時に素早く回復するのが卸売業&小売業
- 金融業やインフラ関係の企業は景気の影響をあまり受けない
- 投資家として環境問題に関心を寄せるのは重要なこと(SDGs・ESG投資など)
- 信用取引では実際に所有するお金にレバレッジをかけて投資することができるが、取引期間中はお金を借りている状態なので金利を払う必要がある(空売りも可能)
- 「買い残」は信用買いをしたがまだ売却を完了していない株数を表し、「売り残」は信用売りをしたがまだ購入をしていない株数を表す
- 「買い残」が多い場合はこれから株価が上がると考えて信用買いをしている人が多く、「売り残」が多い場合はこれから株価が下がると考えて信用売りをしている人が多い状態
- 信用倍率=買い残株数/売り残株数
- 信用取引は約3.3倍までレバレッジを効かせることができるが、一部では6ヶ月以内に取引を完了させるような期限付きとなっている
- FXはレバレッジが25倍ほどとなっている(以前は100倍だった)
- インサイダー取引は身を亡ぼすのでやめよう
以上が株式投資で必要な指標&その他有益な情報になります。
そしてもっと詳しく知りたいと思った方はぜひ本書を購入して読んでみてください!
このブログでは紹介できていない事例が沢山乗っていて、深く理解することができます。
それではSee you next time!!
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