ネットビジネス進化論 Part1:権力

今回は【ネットビジネス進化論 ~何が「成功」をもたらすのか~】(著:尾原和啓 NKK出版)を紹介していきたいと思います。

本屋をぶらぶらしていたら、たまたま目に入った書籍でちょうど自分もネットでビジネスをしてみようかと思っていたところなので読んでみました。

読んでみた感想は、ビジネス視点でネットの進化をうまくまとめていて、Z世代の自分の半生をふりかえるみたいで面白かったです。

ネット用語や最新のAIやIoTなどをひとつひとつ解説してくれる紹介本は沢山ありますが、今までのネットの歩みをビジネス視点で詳しくかつ原則原理を教えてくれる本はなかなか見ないので、読んでみてよかったです。

さて、ここからは本書の中で気になった箇所をピックアップして自分なりの感想を交えて紹介していきます。本の構成はPart1~Part6から成り立っています。

今回はPart1について記述していきます。

Part1ではポータル/ID・決済/イネーブラーがキーワードとなっています。

それではみていきましょう!

[Part 1 権力:つながりの場所を押さえる]

ネットビジネスにおいて最も大切なのは「入り口」です。ネットビジネスを制するということは、この入り口をどう押さえるかという争いでもありました。

P.20

確かに今のインターネット業界で一般人が多く使うものは検索エンジンのヤフーやGoogleになりますよね。ネットの玄関口をおさえた者がネットビジネスを制することができるのは納得ができます。

ヤフーは「目的型」の検索ではグーグルに後れをとりましたが、「Yahoo!ニュース」によって「非目的型」の覇者となりました。だから、いまでも日本のヤフーは巨人であり続けているのです。

P.34

インターネットを使用して情報収集する場合でも、調べたいものがある「目的型」となんとなく情報を流し見る「非目的型」があります。その違いを認識できていたからこそ日本でヤフーは生き長らえているのでしょう。

インターネットでは直接相手が見えないだけに、「あなたは間違いなく〇〇さんですね」と確認するためのIDが不可欠です。しかし、インターネットがあまりに便利になったおかげで、僕たちはIDの大切さを忘れがちです。

P.47

色んなアプリなサイトへの登録でID/PWは必要不可欠であり、ネットを使う人ほど多くのIDを所有していると思います。IDのセキュリティ保護や統一化が今後のネットビジネスの課題になってくるのではないでしょうか。

中国ではすでの「信用スコア」が広く世間に行き渡っていて、スコアが高い人ほど、お得な機会に恵まれる社会になっています。アリババグループが提供している「芝麻信用(セサミクレジット)」もその一つです。

P.67

これは非常に良い制度だと個人的に思います。信用を見える化することで変なことをする人も減ってきて、迷惑をこうむる人が減ることが期待されます。日本と中国では国の仕組みや文化が異なりますが、このスコアが導入されて欲しいなと思います。

シリコンバレーのエンジニアの多くは、市場の独占によって十分な報酬を得ていますが、だからこそ、社会的「悪」とみなされるような企業には属したくないという意識が強い。つまり、企業のミッションのが社会善であることが、社員にとっても、株主にとっても、魅力的だということです。そして、そうした企業が力をもっているからこそ、ユーザーも自由を謳歌できるのです。

P.80

Googleの言葉で言うと「Don’t be evil.」ってやつですね。知識は善のために使うことを推奨するように、ネットの覇者は権力があるからこそ社会的な役割もしっかりと担っていかなければ皆に認めれることはないのでしょう。このスピリッツがあるからこそネットビジネスはここまで発展してきたと言えるでしょう。

以上で今回の紹介は終了です。いかがでしたでしょうか?

ネットを沢山利用する人達にとっては当たり前のこともあったかもしれませんが、ネットのこれからを読み解くヒントとなった文章もいくつかあったのではないでしょうか?

今回はPart1の紹介でしたが、次回はPart2(コマース:物や予約をつなげる)を紹介していこうと思います。

See you next time!!

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