ネットビジネス進化論 Part5:有限資産をつなげる/Part:6BtoB

前回に引き続き【ネットビジネス進化論 ~何が「成功」をもたらすのか~】(著:尾原和啓 NKK出版)を紹介していきたいと思います。

前回は本書のPart4【コミュニケーション:人をつなげる】を紹介してきましたが、今回はPart5【有限資産をつなげる】とPart6【BtoB:仕事をつなげる】を紹介していきます。

Part5ではブロックチェーン/シェアリングエコノミーが、Part6ではクラウド/AIがキーワードとなっています。

それではさっそくPart5からみていきましょう!

【Part5 有限資産をつなげる】

ブロックチェーンは、1か所で集中管理する中央集権型のシステムではなく、ネットワークに参加するプレイヤーがそれぞれ同じ台帳を保有し、皆で承認をすることで成り立ってるシステムです。そのため、仮にそのうちの一か所が悪意ある攻撃を受けたとしても、ビクともしません。世界中に散らばった全ての台帳を書き換えない限り、その取引は認められない仕組みになっているので、その意味でも、ブロックチェーンのセキュリティは極めて強固です。

P.291

最近よく耳にする「ブロックチェーン」という単語ですが、詳しく知らない・何だか信用できないと思っている方もいらっしゃると思います。詳しくは下記の本「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」で紹介されているのでそちらを読んでいただくのが良いかとは思いますが、お互いを管理しあうという形で記録を保証しているシステムは画期的ですね。

信用を可視化するために導入されたのが、レビュー評価です。わかりやすいのはウーバーで、毎日何人ものお客さんを乗せているから、その乗客たちがドライバーを評価する。すると、運転が荒かったり、社内が汚かったり、お客さんに対して暴言を吐いたりするようなダメなドライバーは、すぐにあぶり出されます。

P.312

レビュー評価のおかげでユーザー視点から見れば安心して商品やサービスの信頼性を確かめることできて便利ですよね。一方で、ドライバーはより質の良いサービスを提供しなければいけないのでとても大変ではあると思います。。。

意図的で悪質なレビューコメントもなかには存在するので、システム運営者はレビューする人自体の信頼性を見える化する必要もでてくると思います。

づづけてPart6を見ていきましょう!

【Part6 BtoB:仕事をつなげる】

インターネットには、大きなものを小分けにしてみんなで使う、あるいは逆に、小さな力を一つに集めて大きな力に変える、という特徴が備わっています.

P.340

Netflixで大量の映画を破格の安さで鑑賞できるのは、大きなものを小分けにしてみんなで使うことができるインターネットの産物の1つですね。

一方クラウドファンディングのような皆に少額の支援金を募って、結果的に大きな事を成し遂げることができるのは、小さな力を一つに集めて大きな力に変えることができるインターネットの産物の一例になります。

世界中と同時接続できる現代において、”場所”という言葉の意味は少しずつ変わりつつあると思います。

サービスを使い切らないスリーピングビューティーがいるから、みなさんはいまの値段でサービスを享受できているのです。だから、スリーピングビューティーの存在を加味しながら、皆さんが使いやすい価格設定をするのが、サブスクモデルの成功の秘訣になります。

P.351

Netflixの月額料金が映画館へ映画を観に行く1回分程度の価格だとしても、月に1回も映画を観ないユーザーがいるとしたらスリーピングビューティーにあたりますね。眠れるネットの美女を起こさないように、システム側も必死に工夫しているのではないでしょうか?

以上で今回の紹介は終了です。いかがでしたでしょうか?

ネットユーザーとしてインターネットの恩恵を沢山享受できている一方で、インターネットの中で永遠に眠り続ける獣にならないようには気を付けたいと思いました!(笑)

そして今回で【ネットビジネス進化論 ~何が「成功」をもたらすのか~】(著:尾原和啓 NKK出版)の全Partの紹介は終わります。

本書で繰り返し表現されていたのが、「機能価値」から「感情価値」へ、人がお金を支払う基準が移ってきているということです。「機能価値」は十分に満たされつつあり容易に代替えが可能である一方で、「感情価値」はなかなか代替えがきかないものであります。これからネットビジネスを始める人は、最終的なユーザーの感情にしっかりと向き合うことが重要になってきます。そしてソーシャルインテリジェンスとしての能力をもっと開発していく必要があると、個人的に思いました!

それでは次回まで See you next time!

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